2024-02-14 アルツハイマー病の発症前の脳の異常を検出する方法を開発

アルツハイマー病の発症前の脳の異常を検出する方法を開発

国際学術誌に論文が掲載、MIGの脳健康VR測定
〜 MIG共同創業者の高島明彦教授(学習院大学)らが開発~

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MIG株式会社 (代表取締役社長:甲斐英隆、本社:東京都渋谷区、以下MIG) は、当社がサービス開発・提供している「VRゴーグルを用いた脳健康測定」につきまして、共同創業者であり取締役チーフサイエンスオフィサーの高島明彦(学習院大学大学院自然科学研究科 教授)をはじめとする研究チームによる研究成果に関する論文が、2024年2⽉12⽇に国際学術誌誌「Brain. Communication」のオンライン版に掲載されましたことをここにお知らせいたします。

共同プレスリリース(学習院大学、藤田医科大学、滋賀医科大学、東京大学)
https://www.univ.gakushuin.ac.jp/about/press/docs/pr_20240209_001.pdf

学習院大学プレスリリース
https://www.univ.gakushuin.ac.jp/about/press/29635.html

 

■研究の概要(共同プレスリリースより引用)

学習院⼤学⼤学院⾃然科学研究科の⼤学院⽣ ⼩池⼒さん、添⽥義⾏助教、髙島明彦教授、藤⽥医科⼤学脳神経内科学の渡辺宏久教授、滋賀医科⼤学の⽯垣診祐教授、藤岡祐介助教、東京⼤学の内⽥和幸教授、チェンバーズ ジェームズ助教、⼤学院⽣ ⾼市雄太さんからなる研究チームが、アルツハイマー病の発症前にVR ゴーグルを⽤いて脳の異常を検出する新たな⽅法の開発に成功しました。

アルツハイマー病は早期に発⾒すれば、予防や治療の効果が⾼まる可能性があります。しかし現在の診断法では、症状が現れる前にアルツハイマー病を検出することは困難です。

今回、研究チームはVR ゴーグルを⽤いて、脳の空間認知機能である経路統合能を測定する⽅法を開発しました。本研究では、VR ゴーグルを⽤いたナビゲーション機能を測定することでアルツハイマー病に⾄る最初の病変である嗅内野の神経原線維変化を検出することに成功しました。この⽅法により安価で⾮侵襲的、簡便に脳の状態を知ることができ、ヒトにおけるアルツハイマー病の予防や治療に役⽴てることが期待されます。

◾️論⽂情報

  • 論⽂名:Path integration deficits are associated with phosphorylated tau accumulation in the entorhinal cortex
  • 雑誌:Brain. Communication
  • 著者名:Riki Koike, Yoshiyuki Soeda, Atsushi Kasai, Yusuke Fujioka, Shinsuke Ishigaki,Akihiro Yamanaka, Yuta Takaichi, James K. Chambers, Kazuyuki Uchida,Hirohisa Watanabe, Akihiko Takashima
  • D O I:10.1093/braincomms/fcad359

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